長久手校やみよし校の英語のレッスンで、よく話題にあがるのがこのポイントです。実際、私が日本語を勉強している中で、英語と同じであるということが分りました。どちらの言葉も意味は全く同じなのですが、使い分けされています。日本語でも、「死ぬ」はとても直接的で、「亡くなる」はもっと丁寧な表現ですよね。
「to die」は非常に的確な言葉ですが、ストレート過ぎる言葉でもあります。この言葉は、教科書や報告書、文書でよく見かけます。しかし、「死ぬ」と同じで、直接的過ぎます。
「die」のより丁寧で、より良い代わりの言葉は「pass away」です。「lose」もよく使われます。
His aunt died last night. (直接的)He lost his aunt last night. (丁寧)
His aunt passed away last night. (丁寧)
「lose」を使うとき、どう文の構造が変わるのか注目しましょう。
Someone dies (自動詞)Someone passes away (自動詞)
Someone (生きている人) loses someone (亡くなった人) (他動詞)
名詞の「death」も同様に置き換えられる語があります。例えば、親戚や友人を失ったばかりの人にカードを書かなければならいときは、「loss」や「passing」を使うのがよいでしょう。
My deepest condolences on the death of your relative. (直接的)My deepest condolences on the loss of your relative. (丁寧)
My deepest condolences on the passing of your relative. (丁寧ですが、あまり一般的ではありません)
最後に、形容詞の表現もあります。以前のブログでご説明したように「late」は好ましい表現です。
My dead uncle (直接的)My late uncle (丁寧)
このブログの英語版で、「dead」を名詞や形容詞として使っていないことにお気づきになったかもしれません。その代わりに、「deceased」を使っています。名詞の「deceased」は「dead」のもっとも丁寧な表現です。しかしこれは、「die」「death」「dead」を決して使わないということではありません。これらの強い意味の作用には使い道があるのです。例えば:
The Walking Dead (ホラードラマ)The Walking Deceased (ゾンビ映画のパロディ)
最後にもう一つ注目したいのは、「pass away」という表現には隠れた意味があることです。この表現は、病気や加齢のような、長期間に渡って少しずつ健康が損なわれた結果の死であることを意味していることがあります。「pass away」はこのようなケースでよく使われているようです。例えば、事故や犯罪、健康状態の急変(脳卒中や心臓麻痺など)のような突然の予期せぬ死については、「die」が使われることが多いです。
My uncle died of a heart attack. (よく使う表現)My uncle passed away from a stroke. (一般的でない表現)