昨日の夜、子供たちにいつも通りおやすみの絵本を読もうとしたら、息子が昼間あったことを私に話そうとしました。息子は私に英語で伝えようと必死だったのですが、伝えたいことを英語で何と言ったらよいかわからないようでした。イライラしているのが分かったので、その単語を他の言葉で説明するように彼にお願いしました。すると息子はさらに機嫌を悪くして、枕に顔を押し付けながら足をばたつかせて泣き出してしまいました。
息子は泣き出す前に、私が子供の頃に読んで印象に残っていた本を選んでいました。[The Little Engine That Could](ちびっこきかんしゃだいじょうぶ)という本です。息子は泣き止むと、赤い目で本を見つめていました。私は雰囲気を変えようと、息子にその本の事を聞き始めました。
それまでに何度も読んでいたので、息子もその本のことをよく知っていました。山の向こう側にいる子供たちにおもちゃをたくさん運ぶ列車が、荷が重すぎて停まってしまう話です。話の中では、2,3台の機関車に助けを断られた後、自分より小さく弱い青い機関車が手伝いを申し出てきます。小さな青い機関車は山の向こうの子供たちのために、おもちゃやいろいろなものを積んで山を進みます。 荷はとても重く小さな青い機関車はもう無理だと思いましたが「だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ」と何度も自分に言い聞かせます。そして彼女の楽観的な気持ちと粘り強さのおかげで山の頂上までたどり着きます。
息子と私は、小さな青い列車が手伝いを申し出るところについて話していました。何かを英語で伝えたいのにどう伝えたらよいのかわからずイラついてしまった時の彼は、動けずに停まってしまった赤い機関車と同じなのだと話しました。動けなくなった時には助けを求めても良いのだと。乗り越えられなさそうな壁にぶち当たったらいつでも私のところに助けを求めに来たらよいのです。私はそのためにいるのだと。しかし同時に、諦めずに挑戦する小さな青い機関車のようにベストを尽くすことも覚えてほしいと思います。楽観主義と不屈の精神をもって自分を鍛えてほしいですね。
本を読み終えた後、息子の目はぼーっとして今にも閉じようとしていました。彼は急に意識を取り戻して私を見て言ったのです。「だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ」(彼の絶妙なセンスでー少し胡散臭いかもしれないけどー完璧なストーリーのエンディングになったというわけです)
私自身も、日本語を勉強するときに何度もイライラして机を蹴り上げて叫び声をあげたいことがありました。あなたも同じ経験をしているはずです。でも、私が息子に話したことを覚えていてください。私たちエクスリンガルは、たとえそれが厳しい道のりであろうと、言葉を学ぶという峠越えをお手伝いします。 頂上に到達するまでの道のりを、楽しく充実した山登りに変えられるよう、勇気づけ応援いたします。
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