私は、エクスリンガルで勉強されている中学校の先生方と、 ‘must not’ と ‘don’t have to’の違いについてよく話します。中学校の教科書に載っているいくつかの例文のせいで、この2つの文法構造について大きな混乱があるようです。この理由は何なのでしょうか。
英語を教えてきた経験から、これは日本だけに限ったことではなく、フランスでも同じことが起きていると感じています。私が思うには、‘must’ と ‘have to’の意味はとても似ているので、生徒さんたちは疑うことなく、否定文でも同じ意味だと考えてしまうのだと思います。でもこれは真実からほど遠く、この2つは全く違うのです。では、読者のみなさんがこの2つをどう使うのかよく分かっていただけるよう、例文とともにご説明します。
では、 ‘must not’から始めましょう。 ‘Must not’ や、省略形の ‘mustn’t’は、あることが許可されていなかったり、禁止されていたりするという意味で使われます。重要なのは、「そのことをしない」ということです。では例文をご覧ください。
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You must not park your car in the disabled persons parking.
- 障がい者用駐車スペースに、駐車することは禁止です。
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The water is not clean so you mustn’t drink it.
- その水はきれいではないから、飲んではいけません。
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It is a secret. You mustn’t tell anyone else.
- これは秘密だよ。誰にも言ってはいけないよ。
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You must not walk in the house with your shoes on in Japan, it is very
bad manners.
- 日本では家の中では靴を履いたまま歩いてはいけません。それはとても行儀が悪いことです。
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You must not wear a yukata with the left side above the right side in
Japan.
- 日本では、浴衣は左前で着てはいけません。
これらの例は、理解がしやすいのではないでしょうか。
続いて‘don’t have to’ です。 ‘do not have to’や ‘don’t have to’ はその行動が、必ずしも必要ではないときに使います。やる必要はないけれど、もししたいのであれば、やってもいいという場合です。さあ、理解しやすい例を見てみましょう。
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I don’t have to wake up early but I’m an early bird so I wake up at
about 5 every morning.
- 早起きする必要はないんだけど、僕は朝型だから、毎朝 5 時に起きるよ。
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You will be happy to know that you don’t have to go to Tokyo.
- 東京に行く必要がないって聞いたら、あなたは嬉しいでしょ。
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She doesn’t have to stand up every time I come into the room. Please
tell her.
- 毎回、僕が部屋に入るたびに立ち上がる必要はないって、彼女に伝えてよ。
では、もう少し理解を深めるために短い会話をご覧ください。
- Kate: Tony, the new manager, doesn’t have to come to the meeting tomorrow if he doesn’t want to.
- John: Oh really but I think he said he wanted to join.
- Kate: Sure, of course he can join if he wants to.
- John: Ok great I’ll tell him.
- Kate: Oh John by the way, please remind him that he mustn’t bring his cell phone into meetings, it is for security.
- John: Sure Kate I will remind him.
2つの文法構造が全く異なることを、これらのシンプルな例で理解していただけたら幸いです。 最後にもう1つだけ、しっかりと記憶に残すために簡単な例をご覧ください。
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He mustn’t come = It is important that he does NOT come.
- (彼は来てはいけない。= 重要なことは、彼が来ないこと。)
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He doesn’t have to come = He is not required to come BUT he can if he
wants to.
- (彼は来る必要がない。) = (彼は来なくてもいい、でも来たいなら来ることもできる。)
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