いよいよ春がやってきましたね!ですが、春は恐ろしいアレルギーの季節でもあります。目薬を浴びるようにさして、抗アレルギー薬を口に流し込む時期です。あらゆる手を尽くしても、家やオフィスに侵入してくる花粉やほこりから逃げられないことがあります。そうなってしまうと、アレルギーを持つ人は敏感に反応します:くしゃみを1回か2回または何回か。連続して3回以上くしゃみをして、止まらないようなことを、英語では"sneezing fit"と呼びます。
私たち講師の前で誰かがくしゃみをすると、私たちがほぼ毎回"Bless you!"と言うことに気づいたかもしれません。なぜそう言うのでしょうか?私たちにとって、これはくしゃみそのものと同じくらい自動的に(時には)つい出てしまうんですよ。エチケットの一部であり、北米だけのものではありません!実際、旅行ウェブサイトExpediaの記事 によると、それは珍しいものではなく標準的な慣習のようです。
そして、その伝統はかなり昔にまでさかのぼります。古代ギリシャ人はくしゃみを神聖なものと見なしていました。なぜなら、くしゃみは自発的なもので偽造できないからです 。たとえば、オデッセイの第17巻で、ペネロペは、彼女と結婚したがっている男性たちがどのように彼女の宮殿でごちそうを食べているかについて話し、彼女の夫オデュッセウスが戻ったら彼らを殺してくれるはずだと誰かに言っています。突然、息子がくしゃみをします。彼女はそれが神々からのお告げであり、彼女の望みが叶うと解釈しました。
500年代後半に黒死病がヨーロッパを襲ったとき、教皇グレゴリウス大王は人々が病気の症状を示したらお祈りを唱えるように提言しました。症状の1つはくしゃみでした。彼は人々を死から守る助けとなる様願ったのです。同時に、くしゃみに関するこちらのような迷信が広まっていました。
- -くしゃみをすると心臓が止まるという迷信
- -魂は頭の中にあり、くしゃみをすると一時的にそれが外に出てしまうという迷信
- -くしゃみをすることで悪霊を体から追い出すが、他の人を悪霊に襲われる危険に晒しているという考え
癖がつきまとって、周りの見知らぬ人にも言うのがマナーだと思われています!しかし今、特に大都市では、知らない人に"Bless you!"と言わないことがほとんどです。私はカナダの田舎の小さな町に住んでいたので誰にでも言います…しかし、小さな町では知らない人はほとんどいませんからね。
今日では、単に"Bless you!"というのが標準ですが、キリスト教諸国では"God bless you!"という全文を聞くかもしれません。省略形では、その宗教的意味を完全に失っていますが、宗教に敏感な人が使用できる世俗的な表現もあります:「Gesundheit」(ge-ZOON-d-height)。これはドイツ語からきたもので、単に「健康」を意味します。多くのヨーロッパ諸国では、くしゃみへの反応として「健康」という言葉を使っているんです。
祝福や健康への願いを言ってもらった後、あなたは何と言い返すべきでしょうか?シンプルに「ありがとう」で十分です!ですから、やりとりは次のようになります。
A: ACHOOOO!
B: Bless you! / Gesundheit!
A: Thanks.
とても簡単でしょ。
誰かがくしゃみをした場合は、くしゃみが終わるまで待つのが一番です。もちろん、必要に応じて手助けやティッシュを提供してあげてください。
この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。言語のとても小さく些細な表現でも、その背後にはたくさんの歴史があります。英語を学ぶことは、単に暗記することだけではありません!